専門職ならではの醍醐味について

~スペシャリストたちが感じている仕事の魅力に迫ります~

介護の仕事のやりがいとは

 介護の仕事は傍から見ると大変そうで、なかなか足を踏み入れにくいという側面があります。また、実際に仕事をするには、具体的なイメージが必要ですが、現実とのギャップに戸惑って長続きしないケースもあります。それ故、仕事を始める前には、メリットとデメリットの両面をしっかりと把握しておくことが重要で、幅広く情報を把握した上で自分の方向性を決めるのがよいと言えます。
 そのためには、実際に現場の声を聞くことが有効で、介護の仕事に携わる専門職の本音に触れることが、具体的な判断材料となります。この仕事のやりがいとしてよく挙げられるのが、利用者から感謝されることです。特に高齢者からお礼を言われると、やっててよかったと思えることが多く、嬉しい言葉をかけてもらえるからです。利用者の有難うの笑顔を何よりも心の励みにしているスタッフは少なくありません。なかでも嬉しいのが「あなたがいてくれてよかった」という言葉で、大きなやりがいに繋がっています。利用者への真摯な想いが伝わることは、この仕事の大きな魅力になっているのです。
 利用者のなかには、さまざまな理由から体調を崩していたり、精神的に沈んでいる人がたくさんいます。そのような場合に、元気づけられるスタッフの存在は大きいものがあり、本人だけでなく周りの人や家族まで幸せに出来ます。直接人に役に立てることは、人間として何よりも嬉しいことなので、介護スペシャリストとして働くことには、人生の醍醐味が秘められていると言えます。